がんになったって聞いて「どうしていいかわからない」「周りはどうしているんだろう」って感じたの。
実際に自分の家族がそうなると、わからなくなっちゃって。
がんになった家族に対して何をしているか、「僕がちょっとだけやっていること」をざっくり紹介して少しでも悩んでる人の参考になればと思います。
自分自身もそう感じる事があったので、書こうと思いました。
この記事を読むと「がんになった家族対して、その子供がやっている事」の1例がわかります。
そう言える理由は?
私の親が乳がんになってしまったからです。
はじまりは大体7年前検診で発覚。ステージ3程度でした。
リンパ節に浸潤しているだろうという状態。
手術でとりました。変わった自分の姿にショックで泣いてました。
今は、ホルモン治療を継続しているみたいです。ただ、数年前に転移しました。途中、落ち込みましたが元気になってます。
実際に身近な人がガンになると、頭の中真っ白になります。なにしていいかもわからなかったです。
だから、私自身が情報を発信して、家族に対して私がやっている事を書くことで誰かの参考になればと思います。
伝えたいことは、
自分の人生を全て捧げろってわけではないです。
自分の人生を大事にしながら、親も大切にしようとするっていう話になってます。
この記事は5分程度で読めます。
5つのちょっとだけやっている事
5つのちょっとだけやっている事を書いていきます。
- 本人の「意見」を聞く
- 人生を楽しんでほしい
- 水・食べ物をちゃんと摂れてるか話を聞く
- はちみつを食べてもらってる
- 出来るだけ日を浴びて動こうとする
ちょっと看護っぽくなっちゃってますが、ざっくり説明していきます。
今は親と一緒に暮らしていないけど、
電話とか、出来るだけ家にいったりしているよ!
本人の「意見」を聞く
「本人の意見を聞く」のは特に意識してやるようになったと思います。
理由は、
本人の意見を聞けば、自分の行動を改めて考えられるからです。
自分の「こうしてあげたい」って気持ちもすごく大事だと思っています。でもそれだけでは、相手が嫌だと思う可能性があります。
だから、本人の意見を聞くことで相手が「どうしたいか・何したいか」がわかればより良い行動がとれるはずです。
例を出してみると・・・
- 食べ物は何が好きか
- 何をしているときが楽しいか
- 今どうしたいと思っているのか
- 何をしたいと思っているのか
- 出かけたいと思っている場所はあるのか
- 旅行したいか
- 誰と何をしたいか
など
難しく考えず、本当に何でもいいと思っています。
相手が「どういう人」なのかを理解しようとする。
私の場合なら「母がどういう人なのか理解する」っていうことになります。
なぜ理解しようとするべきなのか、
理由は、「的外れな意見の聞き方」を減らす事が出来るからです。
知らないと意見をまともに聞き出すことが出来ません。
例えば、「人と話したくない・人混みが嫌い」って人に「人混みで、人とたくさん話す場所に行こうよ」って意見をしてしまう、などです。
どういう人か理解するために、
一緒に暮らしていた時期を振り返ったり、自分自身にしてくれていた事を振り返ったり、意見を聞いていく中で見えてくるはずです。
目安に「どんな人?」って聞かれた時に簡単に紹介出来る程度でいいと思います。
僕の場合なら、ざっくりいうと母親は、
皮肉言うけど家族に全力の愛情を注いでくれる人。自分を犠牲にしても家族をとるような人、だから甘えてると母が犠牲になってく。母と父は仲良し。
インドアだけど出かけるのも好き。社交的だけど話すのはそこまで好きじゃない。僕がカービィ好きなの知ってるから、カービィグッズを見つけると買ってくる。そんな人。
本人の情報があれば、なんて意見を聞けばいいのか見えてくるはずです。
人生を楽しんでほしい
「人生を楽しんでほしい=お母さんの人生の質をあげたい」って思っています。
理由は、
お母さんの人生の質をあげられれば、お母さんがこの人生でよかったって思える可能性が上がるかなって思ってるからです。
だから、少しでも人生の質を上げていきたいなって思ってます。
幸せな人生だったなって思ってもらえれば、私自身もよかったと感じられると思うから、こう思っています。
どのように人生の質をあげようとしているのか例
- 「やりたい」って思っている事を実現してあげる。
→何をやりたいか聞いて、現状で体調とかも込みで実現できる事の中でやりたと思っている事に近いものを実現させる。
→例:海に潜りたいー現状潜るのは難しいー潜水艦・水族館に連れてく。
- 「おいしい」って思ったものを一緒に食べてみる。
→〇〇がおいしいー〇〇を買うー一緒に食べようと提案する
→一緒に食べれば充足感に繋がるから。 - 一緒にいてお話する。
→今日は何をしていたか、何が楽しかったか、自分自身は何をしていたか、仕事はどうであったかなど。昔は私はどんな人だったかとか、覚えてる父と母の思い出とか。テレビで何がやってたとか。
他愛もない話です。笑
→一緒にいて話すだけで普段してなかった出来なかった話も出てくるから思い出に繋がる。 - 家族で一緒にいる時間を増やす。
→出来るだけ部屋にこもらない、出来るだけ実家に帰る、スマホをいじらない、一緒に何かをする(昔やっていたこととか教えてもらったりして自分がやってみるとか。縫い物とか、なんでもいいです)
→時間を増やす事で話す時間も増えるし、家族が何を考えてるのか見えてくる可能性が上がる。時間を増やすとどんな話も聞きやすくなるし話しやすくなってくる。 - 少しでも出かけて色々なものを共有する。
→さりげなくみんなで〇〇行こうよって行ってみる。で、食べ物・景色・会話などを楽しむ。自分から思ったことを「楽しい」「おいしい」ってたくさん素直に言ってあげる。
→子供が楽しんでたり、一緒に楽しい時間を共有できれば思い出に繋がる。本人の体調は最優先。 - 苦労をさせないように行動する。
→お金がないって言ってるときにお金をちょっと渡す。食べ物を輸送する。自分自身が出来るだけ親に心配かけないように行動する(ちょこちょこ電話するとか)、自分自身の健康管理の徹底。何かあったらすぐいけるようにしてるって伝えておく。
→安心感を与える環境づくりをすれば、母がやりたいこととか言えるようになってくる。安心感がないと言い出しにくい。 - 自分で考えた母が「嬉しい」って思ってくれるようなことをする。
→母の日に何も言わず包装したプレゼントする(高いものじゃないけど)、2人(両親)でおいしいもの食べてって食事券を渡す。〇〇でこういうイベントやってるみたいだよって提案してみる
→よりよい思い出作り。
など
子供の言うことなら結構聞いてくれるので、
「二人で(父と母)〇〇でも行って来たら?」ってもらったからってチケット渡してあげたりとかさりげなくやると、違和感なくできたりします。笑
男の子だと素直に言えなかったりするんですよね…。
ひとつ「苦労させない行動」についての注意点を書きます。
「苦労させない」事と、「役割を取ってしまうこと」は違う。
「苦労させない事=心配なく生活を送れる」
「苦労させない≠役割をとる」です。
違いを注意しないといけない理由は、
良かれと思ってやっている事でも、本人の人生の質が下がる可能性が高いからです。
苦労させないようにと、良かれと思って普段やっていること(洗濯物とか料理とか)を奪ってしまうと、無力感を感じたり、自分に自信を持つ力が下がっていきます。
体調が悪いときは別だよ!
あと「出来る事は出来るだけ自分でやってもらう」のは大事だと思っているよ!
出来ない所だけをフォローするっていうのが一番理想だと思う!
水・食事をちゃんと摂れているか話を聞く
水・食事をちゃんと摂れているかの話を聞くことについて書いていきます。
なぜ聞くのか理由は、
体の免疫力・調子の良さは「口から入ってくるもの」がベースとなっているからです。
ご飯を食べてなかったり、水分をとっていなかったりして、保てている健康はいつか壊れます。だから、健康を維持させるためにも大事です。
実際に私がやっている例
- 直接会った時か、電話でちょこちょこ(週1,2くらい)
↓ - 水分ちゃんと飲んでる?どのくらい飲んだ?
- 食べ物何食べたの?どのくらい食べれたの?
↓ - 少ないようであれば、おにぎり買って行ってあげたり、食べれそうなのあげます。あとはお水はどのくらい飲んでほしいってことを伝えます。
厳密じゃなくてざっくりやってます!!
ちょっと看護的になっちゃうけど、重要な事だと思ってます。自分が思ってる以上に食べてなかったり、飲めてなかったりする現状があれば見えてくるはずです。
実際にどのくらいかわからないと思うので参考にしているものはあります、
水分・食事についての目安の詳細を書いていきます。
水の場合であれば、
1日「1.5リットル」程度を目安にするといいです。
理由・根拠・詳細は、過去記事の【看護師が考える】すぐできる!体調崩さない7つの方法!
の「1日の飲むべき水分量について」に書いてあります。
食事の場合であれば、

カロリー数については、この表を参考に考えてます。
食べるものについてのカロリーは、食べ物の原材料名をみて少しずつ掴んでいってください。大体でいいです。
目安に、ご飯普通盛り(200g)=約250kcalです。
表の詳細な見方・説明については、【間違ったダイエット?!】看護師が考える痩せる体づくり!2つの意識
の「1日の適正なカロリーについて」で説明しています。
厳密じゃなくて、ざっくりでやってます!!
ここでも注意点があります。
「無理はさせない・出来る範囲でやってもらう」
「無理はさせない・出来る範囲でやってもらう」については、
無理をさせると健康維持どころか逆効果になる可能性が高いです。
気持ち悪くなって吐いたり、本人が苦痛に感じて続けられなかったりしてしまうからです。
一時的にできるより、出来るだけ出来るレベルのことを継続できた方がいいんです。
その方が健康の維持に繋がりやすいです。
僕も、ざっくりしかやってないよ!
手のひらサイズのおにぎり1個しか食べてないって言われたら、おにぎり・ソバを買って行ったり位の事くらいをやってる。厳密に栄養管理をしたり、水分管理をしているわけじゃないです。
確かにそのくらいやるのが理想なんですが、
お互いに維持継続が難しいと思うよ!
はちみつを食べてもらってる
「ハチミツを食べてもらってる」について書いていきます。
マヌカハニーっていうハチミツを毎日食べてもらっています。
食べてもらってる理由は、
自分の免疫力を高める事が出来て、ガンをやっつける事が出来るかもしれないって情報を見つけたからです。
とにかく転移が見つかった時、どんな情報でもすがりたくて、試そうと思ったものだからっていうのもあります。
一応軽く説明です。
マヌカハニーってものは、主にニュージーランドで作られてるものすごい体に良いハチミツがあるんです。純度によって値段はその分高いんですが、いいものなんです。
はちみつを食べてもらおうとしたきっかけ・流れ。
ガンが見つかって5・6年くらいたって、定期検査で新しい悪い影が見つかったんです。転移したっていうのが考えだしたきっかけです。
初期でしたけど、肺・肝臓のあたりに影があって、肝臓自体にもポツポツと影があると。
それに、肝臓に悪い時に上がるデータが少し上がってきて、乳がんの腫瘍マーカー(ガンがどのくらい悪さしているのか見るもの)も少しあがってきてて。
「はじまりは乳がんで、他の場所にがんの転移があるってことはステージ4だから・・・5年生存率25%位。」
って調べて感じました。本当に辛かったです。
信じたくなくて、どうしようもなくて、何かしてあげたくても何もできないと思ってました。
転移先は肝臓だから、だんだん食欲も落ちてすごい倦怠感にも包まれて…ってすごい色々考えちゃって。
出来るだけ元気に長生きしてほしいって思ってました。
おばあちゃんになったお母さんを見れないんだって泣いてました。大好きだった唐揚げも食べれなくなっちゃうって。
一番つらいのは本人だけど、私自身もどうしようもない感覚になってました。
でも諦めたくなくて、自分が出来る事を考えてました。
治療で飲んでいる薬を調べても、薬効・副作用がわかるだけで対処行動しかとれないし、お金もあるわけじゃないから特殊な治療は出来ない。それにガン・薬とかを勉強してDrとかを超えるような最善な提案を出来るとも現実的に思えない。
割り切って、治療は病院でやっているから、
治療以外で、他に出来る事はないかと考えました。
「生活に介入する事だけ」が出来る事じゃないかなって考えつきました。
体を作ってるのは元をたどれば、食べてるもの・水分。
そこを管理出来ればもしかしたら、免疫力を高めてガンをやっつける細胞を活性化できるかもって思いました。
でも、当時私は学生でお金も少なくて、大分バイトもしてたからずっと傍で介入し続けるのは現実的じゃなかったです。
母は母で、めんどくさがりなので楽で簡単なことしか続けられなくて、好き嫌いもあって嫌いなものは食べないし。
何かにすがりたくて、めっちゃ調べてました。
少しでも効くようなものがあればって。
そんな中で消化器外科の先生が書いている本の記事を見つけて、やってみようって思ったんです。
ちなみにその時見た記事はこれです。
済陽高穂著「今あるガンが消えていく食事、余命宣告からの生還」の記事説明
マヌカハニーの事がここに書いてあって、
当時マヌカハニーすら知らなかったです。
なにかにすがりたくて、はじめました。
「これを食べさせれば免疫が強くなって治るかも」って思って調べて買いだしました。ガンに効く位のはちみつの濃度が高いものは高かったですが買って渡しだんです。
1個6~8000円くらいのものでした・・・。
でも少しでもよくなるなら!ってずーっと継続してます。
ちなみにがんを治すのに自己免疫を高い状態を維持する事にこだわっていた理由は、
「ナチュラルキラー細胞(NK細胞)」って言われるものが体の中にいて、そいつが唯一ガンを見つけられてやっつけられる細胞みたいなんです。他の細胞たちじゃ見つけられないみたいなんです。看護師国家試験対策をしているときに学びました。
だから、免疫を高めれば、NK細胞の活性化に繋がってガン細胞を倒せるんじゃないか?っていう考えをもっていた事が理由です。
以前、高須クリニックのCMでもよく見る理事長もやっている高須克弥さんがテレビで、自分のガンと戦っている番組がやってたんです。
その時に、自分のNK細胞を取り出して増やして体の中にまた入れるっていう治療をしてました。治療としてはまだ確立されていなくて、全て自費で行っていました。
このことからもNK細胞は注目している人いるんだって感じてました。
転移があってどうしようって本当に悩んでた時に、
考えて行動した内容だったので長くなっちゃいました・・・。
同じような人が何か感じてもらえれば幸いです。
はちみつ食べる前と、食べてて結果どういう風になっていったか
別の記事で書いていこうと思っています。
書き終わったら参照しますね!
出来るだけ日を浴びて動こうとする
「出来るだけ日を浴びて動く」について書いていきます。
一緒に日を浴びて動く事をオススメします。
理由は、
日を浴びる事で体のバランスが整えられて、精神的にも安定するからです。
また、動くことで血のめぐりも良くなって気分転換・体力維持にもつながります。
何かしら病気にかかると気力が減退します。
寝てる時間が長くなります。
意識的に日を浴びないと日を浴びない生活になっちゃいます。
そうすると、体調も悪いのにプラスして、更に体内のバランスも崩れていきます。そうなると、更に体調も悪くなっていきます…。
実際に母親はどうだったか、
動かなかったです。精神的にも体的にも落ち込んで…。
相当辛いんだと思うんです、気力もなくなるし、病気で体も辛いだろうし。
ちょっと外の空気を吸おうよって窓をあけたり、カーテンを開けたりしてました。
一緒に買い物行こうって普段言わないけど提案してみたり、ちょっとしたことを繰り返してるうちに少しずつ活気がでてきました。
日を浴びる行動を一緒にするとか、それだけが回復した要因ではないと思うんです。
でも、マイナスな因子をひとつでも減らす行動をとらないと進んでいかないと思うんです。
だから、やってみてもいいと思うんです。
そもそも体調がよくないから、無理がない範囲でやるのがとっても重要です。
体調悪いから仕方ないって、ずっと暗い部屋で換気もしないで寝かせておくのはちょっと違うと思うんです。
空気も悪いと体に与える影響はマイナスになるし、暗い部屋にずっといても体にマイナスになる。
元気に長く生きてほしいって思うからこそ、今も言ってますしやろうとしてます。
まとめ:悔いが残らないようにしたい
出来るだけ後悔しないように行動しないようにすべきと考えています。
後悔は何をしても生まれてくると思っているので、出来る事・やりたいと思った事はやるべきだと思うんです。
理由は、愛情いっぱい自分を育ててくれた人だし大事に思うからです。
いつか居なくなるって、ガンになったと聞くまで、なんとなくずっといる存在だと思ってたから意識すらしてなかったです。そのうち別れは来るとは思っていても、避けていました。
でも、ガンになったことをきっかけにずっといる存在ではないって改めて感じたんです。
永遠だって思ってたものは永遠じゃないって、わかっているけどわかっていない事多いと思うんです。そのひとつだと思いました。
病気をきっかけにしなくても、大事にしたいと思ってるなら何か行動にしてみてもいいと思います。
なんでもいいです。相手が「喜ぶ」と思ってやること、大事です。
些細な事でいいんです。顔見て話しましょう。元気な顔見せに行きましょう。
出来るだけ楽しい人生送ってほしいって思うから、幸せだったと思ってほしいから。
考え方が変われば、行動も変わると思います
少しでも他の家族がどういう風に考えてどういう風に行動していたか、その一例の行動の一部ですが参考になって少しでも行動のきっかけになれば嬉しいです。
文字ばかりでしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。